
「新築のときにシンボルツリーを1本植えたけれど、なんとなく庭が締まらない」「営業担当にすすめられて、よく分からないまま木を入れてしまった」——外構のご相談では、この手のモヤモヤをとても多くいただきます。実は、お庭が垢抜けない原因は、タイルや門柱のデザインではなく「シンボルツリーの選び方と高さ」にあることが少なくありません。この記事では、YouTubeチャンネル「ミワの庭【外構デザイナー】」で公開された、シンボルツリーをテーマにした回の内容をもとに、樹種の選び方・管理の注意点・照明との合わせ方までを、千葉県木更津市の外構のノエル千葉木更津店の編集部が解説します。動画には当店の中島のほか、植栽に詳しい他店舗の担当者が出演し、おすすめの樹種を挙げながら語り合っています。
この記事の要点
- 庭が垢抜けない最大の原因は、樹高が低すぎて「シンボル」として成立していない植栽選びにあります。
- 外構で高さを出せる要素は限られており、敷地の上の空間を使えるのは樹木と照明だと動画で語られています。
- ドングリ系やシマトネリコは成長が速く、屋根を越えて自分では手が出せなくなる失敗が起きやすい樹種です。
- おすすめはモミジ・アオダモ・ナツハゼ・オリーブ・ソヨゴ・ツリバナ・ドラセナ・コハウチワカエデ・ハナミズキ・アオハダの10種です。
- 株立ちにこだわらず単木を3本組み合わせれば、費用を抑えながら株立ち風の見栄えに近づけられます。
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目次
シンボルツリーで庭が垢抜けないのはなぜ?

動画の冒頭で語られていたのが、「シンボルツリーと言いつつ、大人の背丈ほどの小さな木を入れているのはシンボルになっていない」という指摘です。せっかく植栽を入れるのに、門柱と同じくらいの高さの木だと、外構全体がのっぺりとした平面的な印象で終わってしまいます。
シンボルツリーは本来、その家の顔になる存在です。玄関前に立ったときに初めて「おしゃれだね」と気づかれる木ではなく、家の少し手前を通りかかった時点で「なんだか素敵な家があるな」と感じてもらえる——そこまで狙えるのが、しっかりとしたボリュームのある樹木です。動画では、この「遠くからの見え方」を意識して大きめの樹木を選ぶことが多いと語られていました。
また、ホテルや高級マンション、オフィスのエントランスを思い浮かべると、必ずと言っていいほど緑が使われています。緑は空間の格を上げる要素であり、植栽に対する価値観は以前よりも明らかに変わってきている、という話も出ていました。庭が垢抜けないと感じるなら、素材を足すより先に、植栽のボリュームを見直すのが近道です。
シンボルツリーの高さはどれくらいがちょうどいい?
結論から言うと、門柱や目隠しと同じ高さでは足りません。動画では、外構やエクステリアの商品で高さを出せるものは限られており、背の高いものでも屋根付きの駐車スペース程度だと説明されています。つまり、建物の2階部分まで届くような立体感をつくれるのは、樹木と照明だけということです。
敷地は「平面」ではなく「空間」で考える
図面を見ていると、どうしても土地の広さ=平面で考えてしまいます。しかし動画では、建物の高さまでの上の空間も、その家の敷地空間だと捉えていると語られていました。駐車場の上の空間は、ほとんど使われないまま放置されがちです。ここに枝葉を広げる樹木を置くことで、同じ広さの敷地でも空間の使い方が一気に贅沢になります。
「大きければいい」ではなく理由をもって選ぶ
一方で、ただ大きい木を入れればいいわけではありません。動画でも「なぜそこにその木を入れたのか、コンセプトや理由がある」と強調されていました。建物のテイスト、玄関からの視線、隣家との関係、落葉の掃除がどこに発生するか。こうした条件を踏まえて樹種と高さを決めることが、後悔しない植栽計画の前提になります。シンボルツリーと門柱をセットでデザインする考え方については、別記事「新築外構の実例解説|シンボルツリーと門柱で外観が映える設計術」でも詳しく解説しています。
年月が経ってから後悔する木もある|成長スピードの落とし穴
植栽の失敗で圧倒的に多いのが、「こんなに大きくなると思わなかった」というものです。動画では、お子さまが小さい頃にまいた種が育ち、屋根より高くなってしまって「いい加減、切りたい」というご相談を受けた事例が紹介されていました。おそらくドングリ系の樹木で、根も張り、葉が上のほうにしか付かず、もう自分では手が出せない状態だったといいます。
思い出のある木ほど切る決断がしづらく、放置している間にさらに巨木化します。ドングリ系のように大きくなりやすい樹木を楽しみたい場合は、地植えではなくプランターで育てるという選択肢が動画で挙げられていました。プランターは根の広がる範囲がサイズで決まるため、それ以上大きくならず、管理がしやすくなるからです。
シマトネリコが減っている理由
かつて定番だったシマトネリコも、巨大化のスピードが速い樹種として話題に上がりました。動画では、植木の仕入れ現場でもシマトネリコの本数が激減しており、人気が下がったことで在庫として置かれなくなってきているという話が出ています。「かっこいいから」「雰囲気がいいから」で選び、成長スピードまで考えた人はほとんどいないのではという指摘は、これから木を選ぶ方にこそ効く言葉です。
なお、すでに大きく育った状態の株をあえて植えた場合は、そこから極端に大きくはならなかったという実体験も語られていました。水が行き届かない枝が出て、少しずつ痩せていくことで、それはそれで味のある樹形になるとのことです。ただし高木は剪定に業者の手配が必要になるため、手入れまで含めて楽しめるかどうかが採用の分かれ目になります。
プロがすすめるシンボルツリー10選と選び方の基準
ここからは、動画で挙げられた10種類の樹木を、特徴と向いている使い方で整理します。まずは一覧でご確認ください。
| 樹種 | 特徴 | 向いている使い方・注意点 |
|---|---|---|
| モミジ | 紅葉で季節の変化を楽しめる。イロハモミジ、ノムラモミジなど種類が豊富 | タイルや石で構成した無彩色の外構に彩りを足したいとき |
| アオダモ | いま最も定番の人気樹種。繊細な枝ぶりで和洋どちらにも合う | 人気ゆえに価格は高め。他家と似た雰囲気になりやすい |
| ナツハゼ | 「日本のブルーベリー」と呼ばれ黒い実がなる。幹が曲がり繊細な樹形 | 樹形の面白さを主役にしたい場所に |
| オリーブ | 問い合わせが多い人気樹種。葉の表裏で表情が違いスモーキーな色味 | 成長が速く暴れがち。強めに剪定して切り枝を花瓶に飾る楽しみ方も |
| ソヨゴ | 常緑樹で赤い実がなる。葉が落ちにくく目隠しにもなる | 管理が苦手な方向き。落葉がゼロではない点は理解しておく |
| ツリバナ | 吊り下がるような赤い実がなり、実が割れて種が見える。大きくなりにくい | 単独でも、大きな木の足元に添えても可愛らしい |
| ドラセナ | 南国・ヤシ系の雰囲気。幹が1本立ちが基本で、複数に分かれた株は貴重 | リゾート感のある外構に。大型は搬入方法の検討が必要 |
| コハウチワカエデ | モミジに近い葉で、より丸みのある可愛らしい形。幹が主張しすぎない | 門柱の前やアプローチ脇に。アオダモより手に入れやすい価格帯 |
| ハナミズキ | 白やピンクの花が咲く。「ミルキーウェイ」という品種名のものも | 虫が付くことがあるため消毒を。ライトアップとの相性も良い |
| アオハダ | 青みのある緑で葉が小さく、アオダモに似た優しい雰囲気 | アオダモより安く入手しやすい、動画内での一押し樹種 |
常緑と落葉のどちらを選ぶか
掃除の手間を減らしたいなら、ソヨゴのような常緑樹が使いやすい選択です。動画でも「管理が苦手」「虫が嫌」というお客様には向いていると語られていました。ただし常緑樹も葉を更新する時期はあるため、落葉がまったくないわけではありません。植物は生き物なので、多少の掃除や手入れは必ず発生する、という前提は共有しておきたいところです。なお、ソヨゴは風水で魔除けの効果があるとされ、玄関が東向き・北向きの場合に縁起が良いと言われている、という話も動画では伝聞として紹介されていました。
高価な樹木を主役にするときの注意
オリーブの中でも、幹がごつごつと象の足のようになった古木は、アンティーク家具のような唯一無二の価値を持ちます。動画では、そうした樹木は非常に高価で、広いタイルデッキの真ん中にどんと置き、クローズ外構で囲われた空間の中で「その木を見るためだけの空間」をつくるような使い方が合うと語られていました。桜や松を鑑賞するのと同じ感覚です。
あわせて注意したいのが盗難です。希少価値の高い小さな鉢植えは、玄関脇など人目につきやすい場所に置かないほうがいいという指摘もありました。高価な植物を主役にする場合は、周囲の下草やコーディネートにも相応の予算が必要になるため、外構全体の予算配分から考える必要があります。目隠しや囲いの考え方は「目隠しフェンスでよくある失敗10選|外構専門店が教える後悔しない選び方【木更津】」も参考にしてください。
シンボルツリーの費用はいくら?価格を抑える現実的な方法
樹木の価格は、樹種・樹形・高さ・搬入方法・植栽場所の条件によって大きく変わるため、一概にいくらとは言えません。ただし動画では、費用を抑えながら見栄えをつくるための具体的な考え方が語られていました。
株立ちより「単木」を組み合わせる
植木には、根元から複数の幹が出ている株立ちと、幹が1本だけの単木があります。現在は株立ちが主流ですが、単木のほうが価格は抑えられるため、同じ予算でもより大きなサイズを選べる可能性があります。
- 高さを出したいなら、単木を選ぶと同程度の予算でワンサイズ大きな木を狙える
- アオダモなどは、単木を3本まとめて植えて株立ち風に見せると、結果的に安くなる場合がある
- 3本とも同じ高さだと不自然になるため、高さを変えて植えるのが動画で語られたコツ
「憧れの木は高いから諦めよう」と決める前に、こうした見せ方の工夫があることを知っておくだけで、選択肢は大きく広がります。なお近年は植木自体の相場が年々上がっており、人気が出た樹種ほど価格が上昇しやすいという事情も語られていました。
どこで買えばいい?
ツリバナのように、ホームセンターでは見かけにくい樹種もあります。動画では、こうした木は植木屋に相談すればおおむね揃えられると説明されていました。外構工事とあわせて依頼すれば、植え付けや土壌改良まで含めて手配できます。見積もり依頼の進め方は「外構工事を相談する前に準備することは?依頼から完成までの流れ【千葉・木更津】」で整理しています。
照明と影で差がつく|シルエット照明とアプローチの影の演出

この動画で特に実践的だったのが、樹木と照明の合わせ方です。スポットライトを木の手前から当てると幹が照らされ、幹も葉も明るく見えます。一方、木の裏側から当てると幹は照らされず、黒いラインのシルエットだけが浮かび、葉は光って見える——これが「シルエット照明」と呼ばれる手法です。
スパイク式のスポットライトであれば位置を変えられるため、実験的に裏側から当ててみるだけでも表情が変わります。照らす方向を変えるだけで、壁に映る影も木の見え方もまったく別物になる、というのは実際に試す価値のあるポイントです。
太陽の影まで設計する
モミジやコハウチワカエデのように葉の形が美しい樹木は、日中の影そのものを演出に使えます。動画では、アプローチの東側に大きな木を植えると午前中に葉の影がアプローチに落ち、西側に植えると午後に影が落ちる、という考え方が紹介されていました。どちら側に植えるかを、影が落ちる時間帯から逆算して決めるわけです。
また、コハウチワカエデは幹の主張が強くないため、門柱のすぐ前に植えても門柱のデザインを邪魔しません。大きめの株なら枝が垂れ下がり、その下を人がくぐるアーチのような演出もつくりやすい樹種です。駐車スペースや動線の設計と絡めて考えたい方は「新築外構で後悔しない洗車スペースの作り方|木更津で失敗しない設計ポイント」もあわせてご覧ください。
千葉県南部で植栽を選ぶときに気をつけたいこと

動画では、千葉県でも南部は気候が暖かく、ヤシ系のフェニックスのような樹木も育つため、海に近いエリアほどリゾート感のある外構が多く、海から離れるとスタイリッシュな植栽が選ばれやすい傾向がある、と語られていました。
ただし注意点もあります。海沿いは塩害に強い樹種を選ばないと、かっこよさだけで選んだ木が傷んでしまうという指摘です。南国系の植物には塩害に比較的強いものが多いものの、どの木でも大丈夫というわけではありません。木更津市をはじめ千葉県南部で植栽を検討する際は、敷地が海からどのくらい離れているか、風がどの方向から抜けるかを踏まえて樹種を絞り込むことが大切です。
大型のヤシ系樹木を植える場合、搬入にレッカーが必要になったり、台風対策として支柱を一定期間立てておく必要があったりします。動画では、支柱をしっかり立てて養生した結果、台風シーズンを越えても倒れずに元気に育っている事例が紹介されていました。植えて終わりではなく、根付くまでの管理までセットで計画する——これが大きな木を扱うときの鉄則です。
後悔しないシンボルツリー選びの進め方
ここまでの内容を、実際の進め方として整理します。
- 目的を先に決める:目隠しなのか、家の顔づくりなのか、季節を感じたいのかで適した樹種は変わります
- 成長後の姿で判断する:植えた直後ではなく、10年後・20年後の樹高と枝張りを確認する
- 管理できる範囲を決める:自分で剪定するのか、業者に依頼するのか。手が届かない高さになると費用が発生します
- 高さのバランスを取る:門柱と同じ高さの木では立体感が出ません。建物とのバランスで高さを決めます
- 照明と影をセットで考える:照らす方向と落ちる影まで含めて初めて「気品のある」外観になります
なんとなく勧められた1本をそのまま植えるのではなく、1本の木にも理由を持たせること。これが動画全体を通して語られていたメッセージです。住宅の仕様で悩んでいる方は「注文住宅でいらないオプション10選|外構のプロが解説」も、予算配分の参考になります。植栽を含めた実際の仕上がりは千葉木更津店の施工事例でご覧いただけますし、依頼先選びに迷う方は「新築外構で後悔しない業者の選び方|木更津の専門店が解説」をご確認ください。
まとめ|シンボルツリーは「高さ」と「理由」で選べば庭は垢抜ける

お庭が垢抜けない原因の多くは、シンボルツリーが小さすぎて外構に立体感が生まれていないことにあります。外構で上の空間を使えるのは樹木と照明だけであり、門柱と同じ高さの木ではシンボルとして機能しません。モミジ、アオダモ、ナツハゼ、オリーブ、ソヨゴ、ツリバナ、ドラセナ、コハウチワカエデ、ハナミズキ、アオハダ——それぞれに性格があり、管理の手間も価格帯も異なります。成長スピードと将来の手入れまで見据えて選べば、年数が経つほど価値が増す外構になります。
今回ご紹介した内容は、YouTubeチャンネル「ミワの庭【外構デザイナー】」の動画でより詳しく語られています。樹形や実際の雰囲気は映像で見るほうが伝わりますので、ぜひ本編もご覧ください。植栽計画や新築外構のご相談は、公式LINEでのご相談から受け付けています。木更津市をはじめ千葉県南部で外構をご検討中の方は、外構のノエル千葉木更津店までお気軽にお声がけください。
本記事で扱う動画の話題・発言内容の一次情報は、ノエル公式YouTubeチャンネルの元動画「【管理に要注意】知らないと後悔するお庭が垢抜けない原因と気品のある家の作り方を正直に教えます!【シンボルツリー/ガーデニング】【注文住宅/新築】(静岡藤枝店/香川店/千葉木更津店)」です。YouTube動画は商品価格・メーカー仕様・廃番・法令の公式根拠ではありません。これらは記事内に明示した各メーカー・行政の公式URLで確認し、費用は現地調査後のお見積りでご確認ください。
よくある質問(FAQ)
シンボルツリーはどれくらいの高さを選べばいいですか?
門柱と同じ高さでは立体感が出ず、シンボルになりません。動画では建物とのバランスを見て、上の空間を使えるボリュームのある樹木を選ぶと、遠くから見ても印象の良い外観になると語られています。
管理が苦手でも育てやすいシンボルツリーはありますか?
動画では常緑樹のソヨゴが挙げられていました。葉が落ちにくく目隠しにもなり、赤い実も楽しめます。ただし葉を更新する時期はあるため、まったく掃除が不要というわけではありません。
シマトネリコやドングリ系の木は避けたほうがいいですか?
成長が速く、屋根を越えて自分では手が出せなくなる失敗が起こりやすい樹種です。どうしても楽しみたい場合は、根の広がりが制限されるプランターでの管理が動画で提案されていました。
シンボルツリーの費用を抑える方法はありますか?
価格は樹種や樹形、搬入条件で異なりますが、株立ちより単木のほうが抑えやすく、高さを変えた単木を3本組み合わせて株立ち風に見せる方法が動画で紹介されていました。
植栽の相談はどこにすればいいですか?
外構のノエル千葉木更津店では、新築外構とあわせて植栽計画のご相談を承っています。木更津市など千葉県南部で検討中の方は、公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
出典動画・動画の詳細
動画の見どころ(クリックで再生)
動画の内容を詳しく読む
動画の字幕を読みやすく整えた内容です。商品仕様・数値は動画と一次情報をご確認ください。
「シンボルツリーと言いつつ、大人の背丈ほどの木を入れているのはシンボルになっていないのでは。シンボルだったら、それなりのシンボルになる大きなものを入れてほしい」——今回は「垢抜けない原因はシンボルツリーにあり/気品のある家の作り方」というテーマでお話しします。千葉木更津店の中島、奥山、香川店の岸下でお送りします。
シンボルツリーは、入れる方と入れない方で分かれます。なんとなく入れた、業者に言われてとりあえず入れた、という形で後悔されている方も多い。せっかく入れるなら、どういうものをなぜ入れるのかを理解して、1本に対してもきちんと考えたほうがいいと思います。
高級感やおしゃれ感を出すとなると、ホテルや高級マンション、オフィスでも必ず緑が使われています。エントランスやファサードに植物を入れるようになっていて、植栽に対する価値観は昔よりだいぶ変わりました。千葉県も南部に行くと暖かいので、ヤシ系のフェニックスなども育ち、リゾート感のある作りになります。海から離れるとスタイリッシュなものが入っている。ただ、塩害に強い種類を選ばないと、かっこいいからと海沿いに入れると潮でやられてしまうので注意が必要です。
長く住まわれている方からは「こんなに大きくなると思わなかった」という声をよく聞きます。お子さんが小さい頃にまいた種が屋根より高くなって、いい加減切りたいというご相談もありました。おそらくドングリ系です。根もすごいし、葉が上のほうにしか付かず手が出せない。思い出のある木ですが、ドングリ系は大きくなりやすいので、プランターで楽しんでもらえたらと思います。プランターなら根の広がる範囲が決まるので、それ以上大きくならず管理しやすい。地植えは計画を持ってやらないと大変なことになります。
私は大きい木を入れます。樹種に気をつけながらですが、理由があります。外構やエクステリアの商品で高さを出して立体感を出せるのは、屋根付きの駐車スペースくらい。図面上は平面的な土地の大きさで考えますが、上の空間もお客様の土地空間だと思っていて、上を使えるのは植物と照明だけ。使わないのはもったいない。大きいものを入れれば、家の正面に来てやっとおしゃれだねではなく、少し手前からでも素敵な家があるのではという雰囲気づくりができます。
おすすめの10選です。1つ目はモミジ。紅葉で季節の風合いが変わり、タイルや石の外構に変化を与えてくれます。イロハモミジ、ノムラモミジなど種類も豊富です。2つ目はアオダモ。今はどこに行ってもアオダモ。昔はシマトネリコでしたが、巨大化のスピードが速く、仕入れ先でも本数が激減しています。3つ目はナツハゼ。日本のブルーベリーと呼ばれ黒い実がなり、幹がぐにゃぐにゃ曲がった繊細な形が人気です。4つ目はオリーブ。問い合わせが多く、葉の表裏で表情が違う。成長が早く暴れがちですが、強めに剪定しても葉を出すので、切り枝を花瓶に挿しても可愛い。幹が象の足のようになった古木は非常に高価で、広いタイルデッキの真ん中にどんと置き、それを見るための空間を作るような使い方が合います。希少価値の高い小さなものは、盗難の恐れがあるので玄関脇には置かないほうがいい。
5つ目はソヨゴ。常緑で赤い実がなり、目隠しにもなる。葉があまり落ちないので管理が苦手な方に向きます。ただし落葉がないわけではありません。風水では魔除けの効果があり、東や北向きの玄関に縁起がいいとも言われます。6つ目はツリバナ。実が吊り下がり、割れて種が見える。大きくなりすぎず、大きな木の脇に添えても可愛らしい。植木屋に言えば揃えられます。7つ目はドラセナ。幹が1本立ちが基本で、複数に分かれた株は貴重です。ヤシ系は形が独特でインパクトがあります。大きなものは搬入にレッカーが必要で、台風対策に支柱を立てて養生しました。
8つ目はコハウチワカエデ。モミジより丸みのある葉で、幹が主張しないので門柱の前でも邪魔しません。株立ちと単木があり、単木は幹が曲がっていてかっこいい。アプローチ脇に入れると、枝の下をくぐるような演出もできます。アプローチの東側に植えると午前中、西側なら午後に葉の影が落ちるので、影を狙って植える位置を決めます。照明も、木の手前から当てると幹が光り、裏から当てると幹は黒いシルエットになり葉が光る。シルエット照明と呼ばれる手法で、スパイク式なら位置を変えて試せます。
9つ目はハナミズキ。ミルキーウェイという品種名のものもあり、ピンクや白の花が咲きます。虫が付くことがありますが、消毒すれば問題ありません。10個目はアオハダ。アオダモに代わる可能性があるくらい好きで、葉が小さく樹形も似ていて優しい感じ。アオダモより安いので一押しです。
植木は年々金額が上がっています。株立ちが主流ですが、単木のほうが安いので、高さを出したいときは同じ金額でも大きいものを選べます。アオダモなら単木を3本入れて株立ち風に見せるほうが安くなることもある。3本とも高さを変えれば自然に見えます。高いから諦めるのではなく、こうした選択肢もあると知っておいてください。
動画の出演者・解説者
中島秀人(外構のノエル千葉木更津店・外構のノエル千葉中央店 担当/2nd space株式会社)
千葉県木更津市を拠点に、新築外構・エクステリア・お庭づくりのプランニングから現場管理までを担当。外構のノエル公式YouTube「ミワの庭【外構デザイナー】」に出演し、代表の三輪禎希と外構の考え方を発信しています。
この記事は出演動画と店舗の公式情報をもとに、当店編集部が構成しています。動画の内容と一般的な補足を区別して掲載しています。
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