
「建物のデザインは気に入っているのに、外構が決まらないと家の顔が完成しない」——新築で家づくりを進めている方から、本当によくいただくご相談です。実際、道路から見た家の印象は、建物そのものよりも門柱・アプローチ・植栽・駐車スペースの組み合わせで大きく変わります。この記事では、千葉県内の新築分譲地の角地で、引き渡し直前の外構現場をそのまま撮影した動画の内容を、千葉県木更津市の外構のノエル千葉木更津店の編集部が解説記事として再構成しました。動画には当店の担当・中島秀人と、植栽に強い静岡の加盟店プランナーが出演し、仕上げ作業をしながら設計意図を語っています。文字でも要点が分かるようにまとめていますが、色味や光の当たり方は映像のほうが伝わるので、ぜひ動画もあわせてご覧ください。
この記事の要点
- 建物のブラウン系×スクエアなデザインに外構の色と形をそろえると、家全体の外観が一段と引き締まって見えます。
- 門柱は横幅と高さの比率で決め、タイルの割り付けが端で半端にならない寸法から逆算するのが仕上がりの差です。
- 照明は分譲地で多い下からのアップライトではなく、上から下草を照らすウォールライトにすると周囲と差別化できます。
- 駐車スペースは刷毛引き、物置の下地は金ゴテと仕上げを使い分け、土間を少し下げて勾配を緩くすると停めやすくなります。
- 室外機の設置時期や排水用の暗渠管など、見えない工程は早く相談するほど調整でき、完成後の使い勝手に差が出ます。
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目次
建物と外構をトータルで考えると家はおしゃれになる|今回の現場の概要
今回の現場は、新築分譲地内の角地に建つお住まいです。建物はブラウン系を基調にしたスクエアなデザインで、外構は門まわりだけをつくり込み、駐車スペースは開けたままにするセミクローズ外構を採用しています。角地は道路から見られる面が二方向あるぶん、デザインがそのまま「家の顔」になります。逆にいえば、色と形をそろえるだけで一気に洗練された印象になるのが角地の面白さです。
動画の冒頭で語られているとおり、外構デザインの出発点は「まず大きいものから配置を決める」こと。門柱・シンボルツリー・駐車スペースといったボリュームの大きい要素の位置を先に決め、そのあとに細部を詰めていくと、全体のバランスが崩れません。プランナーのセンスひとつで同じ敷地でもまったく違う仕上がりになる、というのは現場で実感するところです。
気になる外構予算は、敷地の広さ・高低差・土質・採用する素材で大きく変わるため一律には言えません。同じデザインでも土間コンクリートの面積や植栽の本数で金額は動きます。予算配分の考え方は、別記事『新築外構はライフスタイルで決まる!木更津の専門家が教える失敗しない設計の10のコツ』で詳しく書いています。
門柱のデザインはどう決める?大判タイルと高さのバランス

今回の門柱は、大判の正方形タイルを貼った「タイル門柱」です。採用したタイルは、石を切り出したときの断面のような表情が出るのが特徴。一般的な石調タイルは細かい筋が流れる柄が多いのですが、この断面が見えるタイプは他のお宅とテイストが変わり、ぐっと個性が出ます。
色ムラは「本物らしさ」になる
同じ品番・同じロットで発注しても、1枚ごとに濃い・薄いの差が出ます。これは不良ではなく、天然石に同じ模様が二つとないのと同じ表現。均一すぎると製品感が出てしまうため、あえてムラのある材料を選ぶことで本物らしさが生まれます。
高さは「横幅との比率」で決める
門柱の高さは「目隠ししたいから高くする」だけが理由ではありません。今回は特にクローズにする目的がなく、横幅に対する縦のバランスと、埋め込み型の宅配ボックスを収めるのに適した寸法から決めています。門柱は単体で見ると分かりにくいので、必ず建物と並べた立面で確認するのがポイントです。
タイルの割り付けは寸法を逆算する
仕上がりの差が最も出るのがタイルの割り付けです。今回は門柱の幅を、タイルが端から端までぴったり収まるように逆算して設計しています。端に細い半端タイルが入るだけで、素材が良くても安っぽく見えてしまうもの。側面は半分にカットした材を使い、正面の割り付けを優先しています。
笠木・付属品は色を統一し、表札で差し色を入れる
門柱の天端にはアルミ製の笠木を載せ、雨だれで壁面が汚れるのを防いでいます。宅配ボックス・照明・笠木といった付属品はすべて黒でまとめ、主役であるタイルの表情を邪魔しない構成に。そのうえで表札だけをゴールドにして差し色にしました。黒で統一した中に黒の表札を入れると馴染みすぎてしまうため、あえて色で主張させる考え方です。表札の色は、現地で施主ご夫婦と実物を見ながら決めています。
門柱の照明は下から?上から?ウォールライトで差をつける方法

新築分譲地では、門袖壁を足元からのアップライトで照らすプランが非常に多く見られます。きれいな手法ですが、同じ通りに並ぶと似た印象になりがちです。今回はあえて逆で、門柱の壁面上部にウォールライトを取り付け、上から足元の下草を照らす構成にしました。
- 光の方向を変えるだけで印象が変わる:上からの光は影が落ち着き、植栽の葉の重なりが柔らかく見える
- 角度調整ができる器具を選ぶ:夜に現地で点灯し、当たり方を見ながら最終調整する
- 照明は昼と夜で二度デザインする:昼の見え方だけで決めない
門柱の足元には低木や下草を配し、さらに白い化粧砂利を敷いて明るさを反射させています。照明計画は完成後に「もう少し明るくしたい」と思っても配線のやり直しが必要になるため、着工前に決めておきたい項目です。
シンボルツリーの選び方|外観が映える樹種の考え方

この現場で最も見どころなのが、門まわりに据えた常緑のシンボルツリーです。厚みのある葉は表が濃い緑、裏が茶系というリバーシブルな色合いで、ブラウン基調の建物と自然に響き合います。常緑なので冬も葉が残り、季節になると甘い香りのする大輪の白い花が咲く樹種です。
動線を一本にまとめて、視線を植栽に集める
計画当初は、玄関へのアプローチ階段を両側に二つ設ける案もありました。しかし階段を増やすより、動線を一本にまとめてシンボルツリーのコーナーをつくるほうが、外から見たときの完成度が高くなると判断。門柱の裏側は自転車を置くサイクルスペースとし、自転車で帰っても車で帰っても、ポストと宅配ボックスを通って玄関に向かう一本の動線に整理しました。生活感が出やすい自転車置き場を門柱の陰に隠せるのも、この配置の利点です。
樹種選定はネットワークの力を借りる
今回の樹種は、静岡の加盟店プランナーと数か月前から相談を重ねて決めました。当店の担当者だけでは出てこなかった候補で、まさに全国に加盟店がある強みが出た場面です。動画では、当日その樹木を静岡から運び込み、配置を決めて植える工程まで収録されています。植栽は「どんな樹種があるか」を知っているかどうかで選択肢が決まる世界。写真だけで決めず、実物の樹形を見て選ぶことをおすすめします。
植栽をどこまで入れるか、手入れをどう抑えるかは暮らし方次第です。管理の手間を減らす考え方は『手入れが楽な庭づくりのポイント|木更津の外構専門店が解説』でまとめています。
袖壁・塗り壁・笠木で立体感を出すテクニック

門柱の奥には、背の低い袖壁をもう一枚設けています。目的は二つです。
- 目線の高さの足元だけを隠す:建物側に計画された屋根付き駐車スペースが縦格子で抜け感があるため、玄関の足元が道路から見えてしまう。その手前に一枚入れて隠す
- 奥行きと立体感をつくる:壁を二枚重ねることで、正面から見たときに前後の層が生まれる
この袖壁は、あえてタイルではなく左官の塗り仕上げに変えています。素材を変えることで表情が生まれ、脇役でありながら主張できる壁になりました。そして門柱と同じ笠木でぐるりと巻くことで、二枚の壁が一つのデザインとして連続します。
もう一つのポイントが影です。塗り壁と笠木の間に凹凸があると、そこに細い影のラインが落ちます。この影があるだけで壁がぐっと引き締まって見える——動画で解説されているとおり、外構デザインは光と影のコントロールでもあります。宅配ボックスを壁に少し食い込ませ、生まれたわずかな隙間に植栽を差し込むといった細部も、完成度を上げる工夫です。
こうした「建物の設計意図を読み取って外構に落とし込む」作業こそ外構デザイナーの仕事です。設計士がなぜこの形にしたのかを想像しながら、素材と配置を決めていきます。
駐車場コンクリートの「刷毛引き」と「金ゴテ」の違いは?

土間コンクリートは、同じ材料でも仕上げ方で機能も見え方も変わります。今回は敷地内で二種類を使い分けています。
| 仕上げ | 質感 | 主な使いどころ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 刷毛引き仕上げ | 表面に細かい筋が入る | 駐車スペース | 滑りにくく、雨天でも安心。タイヤ跡も目立ちにくい |
| 金ゴテ仕上げ | つるりと平滑 | 通路・物置の下地 | フラットで見た目がすっきり。掃除や物の出し入れがしやすい |
さらに今回は、土間の側面(立ち上がり部分)も金ゴテ仕上げに合わせて補修材できれいに整えています。細かい部分ですが、完成後に一番目に入る高さでもあり、施工品質が出るポイントです。
土間を少し下げると駐車のしやすさが変わる

建物が建つ地盤の高さに対して、駐車スペースの土間をわずかに下げているのもこの現場の工夫です。下げることで道路から敷地までの勾配が緩くなり、車の出入りがしやすくなります。勾配がきつすぎると車体にも負担がかかるため、下げられる条件の土地なら下げたほうが有利です。玄関土間との高低差はスロープで吸収し、タイヤ付きの荷物や物置への出し入れも楽になるよう計画しました。
アプローチの入り口部分には、石調の左官仕上げ(整形乱張り風)を帯状に入れています。道路側とデザインを分けることで進入防止のサインになり、同時に「入り口だけ色を変える」手法はコスト面でも有効です。大型の車を停めると車体の下は見えなくなるため、入り口だけ意匠を入れても十分に高級感が出ます。将来的に駐車スペースを奥へ広げたくなったときに、同じデザインで延長できる幅を確保しているのも設計上の配慮です。
目隠しフェンス・立水栓・ポールライト|機能部材の選び方

人工木の目隠しフェンスは「色」と「肌感」で選ぶ
庭側の目隠しには人工木のフェンスを採用しました。選定のコツは、建物の足場が外れたタイミングで現地にサンプルを持ち込み、サッシや外壁と色を合わせること。カタログの写真と実際の見え方は必ずずれます。今回選んだ板材は、表面にあえてケバ立ちのある質感で、きれいすぎないビンテージ感が本物の木に近い印象を生みます。高さは道路側から庭への目線が切れる範囲で設定し、必要以上に高くしていません。高くするほど柱や基礎の補強が必要になり費用が上がるためです。フェンスの裏側には物置を配置し、存在感を消しています。
散水専用の水栓柱という選択肢
当初は水受けパンのついた一般的な立水栓を計画していましたが、打ち合わせを重ねるうちに用途が植栽への水やり・洗車・掃除に絞られたため、散水専用の背の低い水栓柱に変更しました。ホースを直接差せる継手が付き、使わないときは抜いてホースごと片付けられます。吐水口が回転するのでホースが絡みにくく、カラーバリエーションも豊富。黒でまとめた外構に一本だけ赤や黄色を挿すと、雰囲気がガラッと変わります。費用は仕様や条件によって異なりますが、コストパフォーマンスの高い機能部材です。
ポールライトで「ここが通路」と伝える
庭側への通路の角には、角柱タイプのポールライトを配置。建物がスクエアなデザインなので、丸柱ではなく角柱を選んでいます。柱の影で通路を照らしつつ、地面にも別の照明を仕込み、光の中を歩いて庭に出る動線をつくりました。照明は明るさだけでなく「導線を示す役割」も担います。
こうした部材選びは、現地で実物を見ながら施主と一緒に決めるのが失敗しないコツです。打ち合わせの進め方は『新築外構の打ち合わせで後悔しない5つのポイント|木更津の専門店が解説』も参考にしてください。
見えない部分こそ差が出る|排水計画とカーブミラーの移設
雨水が届かない敷地には暗渠管を仕込む

この敷地の前面道路は中央が盛り上がり、両脇へ雨水が流れる計画でしたが、お宅の前にだけ雨水桝がなく、水が逃げずに水たまりになっていました。地盤も粘土質で水はけが悪いエリアだったため、仕上げの下に暗渠(あんきょ)パイプ——地中に埋めて水を集め排水する管——を通し、敷地内の雨水桝へ導いています。工事後に千葉県内でまとまった雨が降った際、現地を確認して排水が追いついていることも確認済みです。
排水対策をしないと、雨のたびに前面がぬかるみ、砂利や土が流れて景観が崩れます。施主側からは判断が難しい部分なので、提案書に排水の考え方が書かれているかは業者選びの重要なチェックポイントです。引き渡して終わりではなく、1年後・5年後も景観が保てるかを考えて設計しているかどうかで差が出ます。業者の見極め方は『新築外構で後悔しない業者の選び方|木更津の専門店が解説』にまとめました。
カーブミラーは勝手に動かせない
今回は駐車の支障になっていたカーブミラーを移設しています。これは市役所へ申請し、許可を得て行う工事です。無断での移設はできません。道路境界の杭から外側は市が所有する土地にあたり、今回の場所はアスファルト舗装ではなく再生材で仕上げる指定エリアでした。そこで、一般的な灰色の再生砕石ではなく、アスファルトと色が飛びすぎない再生材を選び、景観を揃えています。移設費用は役所が指定する工事内容や申請手数料の考え方によって変わるため、条件により異なります。まずは可否を含めて外構業者に相談してください。
タイルデッキと天然芝|室外機の位置まで計算した外構計画

芝の色に合わせてベージュ系のタイルを選ぶ
庭には長方形タイルを使ったタイルデッキを設けました。施主が数あるサンプルの中から最初に「これがいい」と選んだ材料で、ブラウン系の建物に合うベージュの色味が決め手です。足元は天然芝と決まっていたため、緑一色ではなく季節によって茶色く変化することを前提に、グレーや黒ではなくベージュを提案しています。1年を通じた色の変化まで見越して素材を選ぶのが、庭づくりのコツです。
デッキは「広さ」が安心感をつくる
タイルデッキは地面からある程度の高さが出ます。面積が狭いとイスを置いたときに縁が近く、落ちそうな不安感が出てしまいます。今回は踊り場に十分な奥行きを確保したため、ガーデンファニチャーを置いても安心してくつろげる広さになりました。デッキは「出られればいい」ではなく、何をする場所かから寸法を決めるのが正解です。
室外機の配管ルートまで先に決める
この現場で最も伝えたいのが室外機の計画です。2階の空調から下りてくる配管を、上でクランクさせてまっすぐ落とすか、下でクランクさせて横に出すかを施主と話し合い、出口の位置まで計算して決めています。さらにタイルの階段を外壁まで詰めず一段下げ、犬走り状にコンクリートを打つことで、室外機の排気やドレン水が納まるスペースを確保しました。
ここで重要なのが工事の順番です。室外機は通常、建物本体工事に含まれるため、外構が始まる頃にはすでに設置されているのが一般的。しかし据え付けられてしまうと、その下にコンクリートを打てません。今回は施主の引っ越しが急ぎでなかったため、外構が終わるタイミングで室外機を設置してもらうよう工程を組み替えました。これは早い段階で外構の相談をいただけたからこそできた調整です。散水栓の位置も、コンセントと干渉しないよう外側にずらし、芝刈りがしやすいように芝面より少し高くしてあります。
庭の一角には、施主の奥様が使う家庭菜園・ガーデニングスペースも設けました。しゃがまず膝をついて手が届くサイズ感にすることで、実際に使い続けられる高さに調整しています。こうしたオーダーメイドの発想は『外構オーダーメイドのメリットとは?木更津の専門店が徹底解説』でも紹介しています。
新築外構で後悔しないために|相談のタイミングが仕上がりを決める
今回の現場を通して見えてくるのは、デザインの良し悪し以前に、計画の早さが仕上がりを決めるという事実です。
- 室外機や給湯機器の位置は、建物の打ち合わせ中でなければ動かせない
- 照明の配線・散水栓の位置は、土間を打つ前でなければやり直しになる
- 樹種の選定は、良い樹形の木を探す時間があるほど選択肢が広がる
- 役所への申請が必要な工事は、許可までの期間を工程に織り込む必要がある
千葉県は自転車を日常的に使う方が多く、車と自転車の動線をどう両立させるかも設計の勘どころになります。木更津市や千葉市で新築外構をご検討中なら、建物の打ち合わせと並行してご相談いただくのが理想です。地域特性を踏まえた庭づくりは『木更津の新築外構・庭づくり完全ガイド|地域特性を活かす設計ポイント』をご覧ください。実際の仕上がりは千葉木更津店の施工事例でも確認いただけます。
まとめ|外構は建物とトータルで考えると家が一段とおしゃれになる
新築外構で外観を映えさせる最短ルートは、建物の色・形に外構の素材と配置を合わせ、早い段階から工程まで含めて計画することです。門柱は横幅との比率とタイルの割り付けから寸法を逆算し、付属品の色を統一したうえで表札に差し色を入れる。照明は周囲と違う当て方を選ぶ。動線を一本にまとめてシンボルツリーに視線を集める。駐車スペースは仕上げを使い分け、土間を下げて勾配を緩くする。そして排水・室外機・申請といった見えない部分を先回りして押さえる——今回の現場には、その一つひとつが詰まっています。
動画では、色を合わせる過程や光の当たり方、実際に樹木を植える工程まで収録されています。文字では伝わりにくい質感の部分は、ぜひ映像でご確認ください。外構のノエル千葉木更津店では、建物のご契約前・打ち合わせ中の段階からのご相談も歓迎しています。千葉市エリアは外構のノエル千葉中央店が対応し、いずれも担当は中島秀人です。プランのご相談は公式LINEでのご相談からお気軽にどうぞ。
本記事で扱う動画の話題・発言内容の一次情報は、ノエル公式YouTubeチャンネルの元動画「【ルームツアー】セキスイハイム×外構トータルで家がおしゃれになる最新事例|シンボルツリーで外観が映える手法を徹底解説【新築外構/家づくり/注文住宅/千葉戸建て】【ノエル千葉中央木更津店】」です。YouTube動画は商品価格・メーカー仕様・廃番・法令の公式根拠ではありません。これらは記事内に明示した各メーカー・行政の公式URLで確認し、費用は現地調査後のお見積りでご確認ください。
よくある質問(FAQ)
新築外構はいつ相談するのがベストですか?
建物の打ち合わせと並行した早い段階が理想です。室外機や給湯機器の位置、照明の配線、土間の高さは着工後では変更できません。動画の現場でも早期相談により室外機の設置時期を外構完了後にずらし、きれいに納めています。
門柱の高さはどうやって決めればよいですか?
目隠しの必要がなければ、横幅に対する縦の比率と、埋め込む宅配ボックスとのバランスで決めるのが基本です。建物と並べた立面図で確認し、タイルの割り付けが端で半端にならない寸法から逆算すると仕上がりが美しくなります。
駐車場コンクリートの刷毛引きと金ゴテはどう使い分けますか?
刷毛引きは表面に細かい筋が入り滑りにくいため駐車スペース向き、金ゴテは平滑で掃除や物の出し入れがしやすいため通路や物置の下地向きです。用途で使い分けると機能と見た目の両立ができます。
敷地前のカーブミラーは移設できますか?
市役所へ申請し許可を得れば移設できる場合があります。無断で動かすことはできません。工事内容は役所の指定に従うため、費用や工期は条件により異なります。まずは外構業者へ可否の確認からご相談ください。
外構工事で排水対策は必要ですか?
前面道路に雨水桝がない、地盤が粘土質で水はけが悪いといった敷地では必要です。動画の現場では仕上げの下に暗渠パイプを通し、敷地内の雨水桝へ導く計画にしました。放置すると雨のたびにぬかるみ景観が崩れます。
この記事のもとになった動画
動画の見どころ(クリックで再生)
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動画の字幕を読みやすく整えた内容です。商品仕様・数値は動画と一次情報をご確認ください。
「まず大きいものの配置を決めて植える。プランナーのセンスひとつで外構はガラッと変わります」。千葉中央の中島です。今日は絶賛工事中の現場で、明日が完工予定。仕上げ作業として、最後の植栽とグリーン関係、そして石調の左官仕上げの着色作業を進めている段階です。
この仕上げは整形乱張りといって、天然石でも方形を組み合わせて貼る手法があり、それを左官材で再現しています。お客様と色合わせを終えたので、好みの色で着色を進めています。
現場は新築分譲地内の角地で、セミクローズ外構です。ブラウン系を基調としたスクエアな建物なので、その色の組み合わせについて解説していきます。今日は静岡の加盟店プランナーにも来ていただき、コラボで仕上げ作業をしています。お客様もYouTubeをよくご覧いただいている方で、ご理解があったので実現できました。ここに植わっている樹木は静岡から運んできたものです。ノエルの強みは全国の加盟店の力で、初期のプランニング段階から植栽を相談していました。
まず門柱です。大判の正方形タイルで、石の断面が見えるのが特徴。一般的なタイルは筋が流れる柄が多いのですが、これは断面が見えるので他と質感が変わります。同じロットでも濃い薄いの差があり、そのほうが製品感が出ず、本物の石らしくなります。天端にはアルミの笠木を付けて雨だれを予防。高さは目隠し目的ではなく、横幅に対する縦の比率と、埋め込み型の宅配ボックスとのバランスで決めています。タイルの割り付けが端から端までぴったり収まるよう、収まりから幅を逆算しました。
こだわりは照明です。新築分譲地では門袖を下からアップライトで照らす方が非常に多いので、あえて上から下草を照らすウォールライトにしました。角度調整ができるので、夜に光の当たりを見ながら最終調整します。付属品は笠木も照明も宅配ボックスもすべて黒でまとめ、タイルを目立たせています。表札だけはゴールド。黒だと馴染みすぎるので、シンプルな色使いの中にアクセントとして差し色にしました。色は現地でご夫婦と決めています。
門柱の裏はサイクルスペースです。千葉県は自転車に乗られる方が多く、生活感を隠しながら停められ、そのままアプローチ動線で玄関に向かえます。当初はアプローチを広げ階段を両側に設ける案もありましたが、シンボルツリーのコーナーをつくりたかったので動線は一本にまとめ、視線を植栽側に集めました。
シンボルツリーは静岡のプランナーのセレクトで、常緑の高木です。葉の表が濃い緑、裏が茶色でリバーシブルになっていてかっこいい。大きな白い大輪の花が咲き、甘い香りがします。外観がブラウン基調なので統一感もぴったりでした。
門柱の奥には背の低い袖壁を入れています。玄関の足元が見えてしまうので手前で隠しつつ、奥行きと立体感を出すため。ここはテイストを変えて左官の塗り仕上げにし、門柱と同じ笠木でぐるっと巻いています。笠木があると壁との凹凸に影がつき、それがかっこよく見える効果になります。宅配ボックスを少し壁に食い込ませ、できた隙間に植栽を入れるのも工夫です。
庭側への通路の角には角柱のポールライト。建物がスクエアなので角柱を選びました。費用は色や長さによって変わります。水栓は散水専用の低いタイプ。当初は水受け付きの立水栓を計画しましたが、用途が水やり・洗車・掃除だったので、背を低くして存在感を消す提案に変えました。ホースを直接差せて、吐水口が回るので絡みにくい商材です。
目隠しは人工木のフェンス。建物の足場が外れたタイミングでサンプルを現地に持ち込み、色味を合わせました。ケバ立ちのある板材で、きれいすぎないビンテージ感が好みです。高さは道路側から庭への目線が切れればよく、裏に物置を置いているので存在感も消せます。
土間は駐車スペースが刷毛引き仕上げ、通路と物置下地が金ゴテ仕上げで分けています。側面も補修材できれいに仕上げました。駐車場側は建物の地盤より少し下げていて、そのぶん勾配が緩くなり、車に優しく停めやすくなります。庭側との高低差は一部スロープにして、タイヤ付きの荷物の出し入れを楽にしました。
カーブミラーは役所に申請して移設しています。勝手にはできません。道路境界の杭から奥は市の所有地で、アスファルトではなく再生材で仕上げる指定なので、色が飛びすぎない再生材を入れました。費用は指定の工事内容によって変わります。
アプローチと駐車場入口の石調仕上げは、道路側とデザインを分けて進入防止の意味合いも。大きな車を停めるとバンパーの下は見えなくなるので、入り口だけ意匠を入れてもコストを抑えつつかっこよく見せられます。将来的に奥へ広げるときも同じデザインでつなげられる幅にしています。
仕上げの下には暗渠パイプを入れました。前面道路は両脇に水が落ちる計画ですが、このお宅の前だけ雨水桝がなく水が届かず、水溜まりになっていました。地盤も粘土質で水はけが悪いので、大雨時は敷地の雨水桝へ排出されるようにしています。先週の大雨でも排水が追いついていました。こうした配慮をする業者かどうかは差が出るポイントです。引き渡してからがスタートで、5年後10年後も景観が保てる作りを提案しています。
庭にはタイルデッキ。ベージュ系のタイルで、お客様が最初に選んだ材料です。足元は天然芝で、緑と茶色が出る時期があるため、グレーや黒ではなくベージュを提案しました。広さがあるとガーデンファニチャーを置いても安心感があります。早い段階でお問い合わせいただいたので、室外機の計画も一緒に立てました。2階からの配管を上でクランクさせてまっすぐ落とし、出口の位置まで計算しています。階段を外壁まで持っていかず一段下げて犬走り状にコンクリートを打ち、排気やドレンが納まるようにしました。散水栓はコンセントと近すぎないよう外に出し、芝刈りがしやすいよう芝より少し高くしています。室外機は本体工事に含まれるので通常は先に設置されますが、それだと下にコンクリートが打てません。今回はお引っ越しが急ぎでなかったので、外構が終わるタイミングで設置を手配してもらいました。タイムスケジュールは早めのお問い合わせで差が出ます。
動画の出演者・解説者
中島秀人(外構のノエル千葉木更津店・外構のノエル千葉中央店 担当/2nd space株式会社)
千葉県木更津市を拠点に、新築外構・エクステリア・お庭づくりのプランニングから現場管理までを担当。外構のノエル公式YouTube「ミワの庭【外構デザイナー】」に出演し、代表の三輪禎希と外構の考え方を発信しています。
この記事は出演動画と店舗の公式情報をもとに、当店編集部が構成しています。動画の内容と一般的な補足を区別して掲載しています。
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